こんばんは、潤です!
今回は、
「えごま油とごま油のちがいって何?」
について調べてみました。
2つとも「ごま」というワードが入っているので同じ種類だと思っていおられる方もいらっしゃるかもしれません。
また、どちらが健康にいいのか?についてもみてみました。
えごま油とごま油の違いは?
えごま油もごま油も種子から搾油する点は同じですが実は種類がちがうのです。
えごまはシソ科で、ごまはゴマ科です。
それぞれの特徴とは
えごま油の特徴は、ごま油のような香りがするものから、料理に入れるとほとんど香りがしないものまでさまざまです。
酸化しやすく高温で長時間の調理するとえごま油の健康効果(α-リノレン酸※えごま油の効能をご確認ください)が失われてしまいます。
ごま油の特徴は、陪餐したごまの種子から作られる褐色のものが主流(ベージュのごま油もあります)で、ごまの香りがします。
加熱しても香りや効能は失われず体内に摂取することができます。
また、えごま油の健康効果であるα-リノレン酸は、ごま油にはほとんど含まれていません。
えごま油とごま油はどちらが健康にいいの?
人間の健康を維持するための必要不可欠な三大栄養素は、たんばく質と炭水化物と脂質です。
その中でも、脂質は水分を除くと脳の60%を占める大切な栄養素で、脳の神経伝達をつかさどる源なのです。
その脂質のバランスが崩れると、脳や身体の機能の低下を引き起こすことがあります。
この脂質とは、不飽和脂肪酸と呼ばれる常温で液体の油で、体内で合成が可能な一価不飽和脂肪酸「オメガ9」と体内で合成できない多価不飽和脂肪酸「オメガ3・オメガ6」があります。
オメガ9は、オリーブ油や菜種油、こめ油などがあります。
オメガ6は、ごま油、サラダ油などで、オメガ3は、えごま油や青魚、くるみなどがあります。
この中でも、病気の予防や改善する栄養素として注目されているのが、オメガ3と6なのです。
オメガ6はリノール酸を主成分とし、血中のコレステロールを一時的に下降する効果があります。
ただ、食生活において摂取しすぎの傾向があり、摂りすぎてしまうと体脂肪として蓄えられアレルギー症状や炎症を悪化させてしまうことがあるのです。
そこで注目されたのが、オメガ3です。
オメガ3のα-リノール酸にはさまざまな効能があるのです。詳しくは次の項目「えごま油の効能」よりご確認ください。
えごま油とごま油はどちらが健康にいいのか?についてですが、どちらも健康にいいということになります。
ただ、ごま油を含むオメガ6を摂取しすぎている傾向にあるので、摂りすぎているという方は、オメガ6の摂取を控えて、代わりにオメガ3のオイルを摂るといいですね。
えごま油とは
えごま油は、シソ科の一年草「えごま(荏胡麻)」の種子を搾って作られた油です。
えごまの原産地は、東南アジアで、日本でも縄文時代の遺跡からえごまの種子が発見されていて漢方薬の処方に使われていたことがわかっています。
韓国では、えごまをサムギョプサルの香味野菜として使われていますが、日本では青シソの方が好まれていたたためあまりなじみがなかったようです。
それから、えごまの種子から油を搾取するようになり、その油を食用以外に灯油や印刷インクや絵の具の原料に使われていたそうです。
えごま油の効能
えごま油で注目すべき効能は、
- 認知症予防
- 生活改善病の予防
- 美肌、アンチエイジング効果
- うつ病改善
- 集中力、記憶力アップ
- 高血圧の改善
- 悪玉コレステロール値低下
などがあります。
えごま油は、全項目にあるように「オメガ3」の油です。
そのオメガ3の主成分となるα-リノレン酸こそ、認知症や生活習慣病予防の効果があるといわれているのです。
α-リノレン酸は、体内に入ると、脳の栄養素といわれているEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化し、血液中の悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やし、血管を若返らせて血液を良質化してくれます。
また、脳の神経細胞を刺激し活性化させるため、認知症や脳出血脳梗塞など、脳に関わる病気の予防効果が期待できるのです。
脳の神経細胞は、血液の流れがいいほど活発に働くので、脳に良質な血液をたくさん送ることが大事なのです。
血管や血液が良質化されることにより、心筋梗塞の予防や高血圧の改善にもつながります。
また、血液が良質化すると、お肌の新陳代謝が促進されるので美肌やアンチエイジングにも効果があるのです。
そして、α-リノレン酸には、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を増やす効果もあり、うつ病の改善も期待できるのです。
うつ病とは、神経細胞が弱ってやる気が減少する状態なので、α-リノレン酸によって脳活性の作用によって、やる気や幸福感を取り戻すことができるのです。
そして、このようにたくさんの効能のあるα-リノレン酸が最も多く含まれている油が「えごま油」なのです。
えごま油の摂取方法
えごま油は酸化しやすい油のため、取り扱いは注意が必要です。
下記、3点を守るようにします。
- 開封後1か月程度で使い切る
- 光や熱を遮断する(冷蔵庫に入れるなど)
- 熱を加えない
ただ、3点目の熱に関しては、温度と時間に気を付ければ加熱調理にも使えることがわかってきています。
100℃で10分ほどなら加熱しても大丈夫!
えごま油は、高温で長時間加熱すると健康にいいとされている効果(α-リノレン酸)が消えてしまいます。
摂取するなら、サラダのドレッシングやスムージなど加熱しない方法がいいとされていたのですが、100℃で10分程度の加熱であれば、効果はそのまま摂取できることがわかってきたのです!
生食に限らず、加熱調理した後の料理にえごま油をかけて食べることもできるので、活用の場がひろがりますね。
ただ、100℃なので、加熱した料理に使う場合は、いったん火を止めてから使うようにしたほうがいいですね。
えごまは、サムギョプサルを食べるときにしか、見たことがないほど、あまり日本人にはなじみがありません。
けれど、こんなにたくさんの健康にいい効能があったなんて、もったいない気がしてきますね。
摂取しすぎることなく、オメガ6とのバランスを考えながら食事に取り入れていきたいですね!