こんばんは、潤です!
数年前からスーパーフードとして知れ渡るようになった「エゴマ油」と「亜麻仁油」ですが、2つ一緒に紹介されることが多いのですが、それには効能が似ている点にあります。
今回は、
「エゴマ油と亜麻仁油の違いとは?」
について調べてみました。
目次
エゴマ油と亜麻仁(アマニ)油の違い
エゴマ油とは?
エゴマ(荏胡麻)は、シソ科の植物で、エゴマの種子から採取される油をエゴマ油といいます。
味は、商品によっても違いますが、少し生臭いようなクセのある香りです。
亜麻仁油とは?
亜麻は、アマ科の一年生植物で、亜麻の種子から採取される油を亜麻仁油といいます。
味は、商品によっても違いますが、ナッツ系の味がしたり魚っぽい香りがするものもあるようです。
エゴマ油と亜麻仁油の違いは?
エゴマ油と亜麻仁(アマニ)油の違いですが、
主に
- 脂肪酸の量が違う
- ポリフェノールの種類が違う
- 亜麻仁油にある食物繊維
脂肪酸の量が違う
必須脂肪酸である「オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)」と「オメガ6脂肪酸(リノール酸)」はどちらともに含まれていますが、その量に少し違いがあります。
エゴマ油
α-リノレン酸:60%
リノール酸:14%
亜麻仁油
α-リノレン酸:56%
リノール酸:15%
ポリフェノールの種類が違う
また、エゴマ油と亜麻仁油のポリフェノールにも違いがあります。
エゴマ油に含まれるポリフェノールとは?
エゴマ油には、ルテリオンとロズマリン酸が含まれています。
ルテオリンは、肝臓の解毒作用を促したり、花粉症やアトピーなどのアレルギーを抑える効果があります。
ロズマリン酸は、免疫反応を正常化し、ステロイド剤にかわる副作用のないアレルギーを軽減する効果があるといわれています。
また、脳神経にもよいとされていて、認知症予防の研究が進んでいるのです。
亜麻仁油に含まれるポリフェノールとは?
亜麻仁油には、亜麻仁リグナンが含まれています。
亜麻仁リグナンとは、大豆イソフラボンと同様に女性ホルモンに似た働きをしてくれるのです。
ホルモンバランスの乱れを整えることによって、月経前の不快な症状などを和らげる働きがあります。
亜麻仁油にある食物繊維
もう一つ、亜麻仁油には、水溶性と不溶性どちらの食物繊維もバランスよく豊富に含まれているため、腸のぜん動運動を刺激して、便秘の解消に効果的であると言われています。
エゴマ油と亜麻仁油に含まれている脂肪酸(オメガ3・オメガ6)とは?
エゴマ油と亜麻仁油がよく2つで紹介される理由として、必須脂肪酸である「オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)」と「オメガ6脂肪酸(リノール酸)」が多いという特徴が似ている点にあります。
必須脂肪酸とは?
三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)とは、人間の生命維持に必要不可欠な成分で、その三大栄養素の一つである「脂質」は、食品では主に油脂類に多く含まれているもので(中性脂肪やコレステロールなども脂質の一種)、「脂質」には必ず脂肪酸というものが含まれています。
脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があり、そのうちの不飽和脂肪酸という植物性の脂質に多く含まれている脂肪酸を必須脂肪酸といい、人間の成長に欠くことができないとても重要なものなので、体内で合成できたとしても必要量は合成ができないので、必ず食べ物で摂取する必要があります。
必須脂肪酸には、リノール酸(オメガ6系脂肪酸)とα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)があります。
オメガ3系脂肪酸とは?
オメガ3系脂肪酸で代表的なものは「α-リノレン酸」があります。
α-リノレン酸は、人間の体内で、青魚によく含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」に変換されるため、血液中の悪玉コレステロールをあげず、中性脂肪をさげる働きがあります。
とくに「EPA」には、血液を固まりにくくし動脈硬化と心筋梗塞を防いだり、糖尿病のリスクを下げる効果があります。
また、血圧を下げ、血栓の危険性を低くする作用もあるのです。
食べ物では、イワシやサバ、サンマなどの青魚や、くるみなどのナッツ系、エゴマ油、亜麻仁油などに多く含まれています。
オメガ6系脂肪酸とは?
オメガ6系脂肪酸で代表的なものは「リノール酸」があります。
リノール酸は、血液中の悪玉コレステロールを低くする作用があるのですが、同時に善玉コレステロールも低くしてしまう作用があるので摂取しすぎには注意が必要です。
リノール酸は、酸化するとアラキドン酸に変化し、過剰に摂取すると血管の炎症をまねいて血栓ができやすくなります。
ただ、必須脂肪酸なため、必ず摂取しなければならないので、ちょうどよい量が求められます。
摂取が不足すると、皮膚状態が悪化したり、肝臓や腎臓のトラブルなどが起こる可能性があります。
食べ物でいうと、お肉では豚肉と鶏肉にアラキドン酸が多く、牛肉にはあまり含まれていません。
ただ、牛肉だけ食べたらいいということではなく、豚肉はビタミンBが豊富で、鶏肉はコレステロールが少ないということもあるので、全く食べないということではなく適度に摂取した方がいいです。
食べる時は、できるだけ油は使わず、しゃぶしゃぶや湯通しをするとさらにいいです。
お肉以外では、べに花油、コーン油、グレープシードオイル、コーン油、ゴマ油などがあります。
オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の摂取する割合は?
リノール酸(オメガ6系脂肪酸):α-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)=4:1の割合と、リノール酸(オメガ6系脂肪酸)の方が多めです。
また、青魚をたくさん食べている…など人によっては、α-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)をすでに適量摂取している可能性もあるので、それにプラスして、エゴマ油や亜麻仁油を摂取すると、過剰に摂取してしまうことになります。
外国の医学専門誌では、青魚によく含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」を医薬品として大量に摂取すしたところ、死亡率が少し高くなったという論文が発表されているそうです。
そういった危険性もあるので、摂取しすぎることなく「適量」がいいですね。
適量は、成人男性で2.6g以上、成人女性で2.2g以上です(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」より)。
亜麻仁油を選ぶ時の注意点
今回は、女性ホルモンを整えるといわれている、亜麻仁油を試してみました。
亜麻仁油を購入する時の選ぶポイントは、
- 有機JAS
- 1か月で使い切れる量(開封後は酸化していくため)
- 低圧縮製法(コールドプレス)
- 遮光ボトルに入っている
が大事だと思います。
上記4点を考慮し、今回選んだのは紅花食品 有機 亜麻仁油(アマニ油)です。
できればオーガニック認定を取得しているもののほうががいいですね。
亜麻仁油は、日本で栽培から抽出をしているものもあるのですが、どうしても価格が高いものが多く、海外製のものがほとんどなのです。
海外のものだと、安全性も気になるので、有機JAS認証を取得している製品の方が安心して使えるのです。
酸化しやすいオイルなので、1か月で使い切れるくらいの量で、遮光ボトル(茶色の瓶)に入っているものがいいですね。
オイルの抽出方法としては、熱を加えない製法である低圧縮製法が絶対です。
亜麻仁油は、青魚のような味がするものもあるようです。
今回の亜麻仁油は、魚っぽい香りはまったくありません。
ほんのりアーモンドの香りで、味は少し苦みがあります。
香りが苦手な方は、お味噌汁に飲んだりサラダにかけて食べたりするようですが、私は、最大限に効果を得たかったので、そのまま飲んでいます。
朝食か昼食の前に小さじ1杯飲んでいます。
一番びっくりしたのは、血圧が上下ともに下がったことです。
亜麻仁油をはじめて飲んだ次の日だったので、亜麻仁油のおかげだったのかわからなかったのですが、その次の日もいつもより下がっていたのでおそらく亜麻仁油のおかげなのだと思います。
そして、飲んですぐにお通じがきました。
ちょうど便秘ぎみだったので、びっくりしました。
それ以降、食後1時間以内にはお手洗いに行くようになりました。
亜麻仁油とエゴマ油は似ているようですが、含まれているポリフェノールに違いがあるようです。
どちらのポリフェノールも重要なので、1か月ごとに変えながら摂取していくのがいいかと感じました。
亜麻仁油やエゴマ油は、とくに肉派の方はすすんで摂取したほうがいいかもしれません。
我が家は、青魚が苦手で、2人とも肉派なのでこれから絶必で続けたいと思います。